= 風間巳希 作品index = ・by Ayano・

 【上官としての古代進】
 ▼基本的に『宇宙戦艦ヤマト』(原作は1970年代〜1989年放映のテレビアニメ。2009年12月に映画・同『復活篇』公開)に関連した創作です。
 ▼著作権等は著者に帰しますが、本編作品には無関係のファンによる二次ものですので、著作権等を侵害するいかなる意図もありません。

・・・

・・・三日月小箱様「コダイススム祭」企画への作品参加indexとして制作(2011)
当サイト、オリジナル・キャラクター 風間巳希 に関連するindexです・・・


ご注意 ★ 

基本的に「宇宙戦艦ヤマト」のおおまかなストーリーと登場人物をご存知である、
という前提で書かれています。

【上官としての古代進】が読みたい、という企画でした。
話は オリジナル・キャラクター:風間 巳希が主役(またはフィクサー)ですので、
古代進の活躍を期待される方は、これにてご退室ください。

また、ヤマトのキャラクターがそれぞれ登場します。
当たり前のように新月worldのキャラクターも絡みますので、
ご自身のイメージや好きなキャラのイメージ等を大切にされたい方も
この先はお読みにならない方が無難です。

ご了承の上、お読みいただく場合はご自身の責任にてお願いいたします。

文責・綾乃

では、それでもよろしい、という方のみ、どうぞ。

 

エリート新人・風間 巳希の転落(!?)
No.
タイトル(作品へのリンク)
登場人物's
もともとの御題
written up
 
[あらすじ:outline]
 
 
こんなこと言って(考えて)ます、という話
関わっている人
・・・それでは、どうぞ・・・

 

西暦2205年:研修→本部配属
1
女神の微笑 風間巳希、森ユキ、佐々葉子、古代進 KY-100 No.42「女神」より 2008.02.24
  ▼地球は平和なホワイトデー。課の部下たち、同僚、新人たちに秘書課から配られたバレンタインのチョコレート、お礼にかこつけて憧れの先輩・森ユキを“お食事デート”に誘う風間。ヤマトの係累として、時代を担う若者に伝えたいことを抱え、風間と逢うユキだが、彼の思惑は別の処にあり。
【outline】
  「ふぅうん、風間くんて有能なのね」
隣のディスプレイで情報を検索して川添泰子がそう言った。
「そう、優秀――」 戦闘士官コース砲術班、つまり彼女の婚約者で現在は最年少の艦隊司令になるだろうといわれる古代進と同じ道を歩いてきた後輩、である。 「…すぎるのよ、ね」と苦笑い。
森 ユキ
川添泰子
(本部にて)
「ほぉぉっ、こいつかぁ。最近、秘書官殿の周りをちょろちょろしている、ってていうお邪魔虫は」
「ふん……腹芸できるほど人間ができてるわけじゃないね」
佐々葉子

「あ、そうそう」部屋を出ていこうとしながら古代は足を止めた。「――私の艦の法律(ルール)は独特だからな。早く慣れろよ?」

古代 進
 
 

「ねぇ森さん――古代さんの。宇宙に行ったまま帰ってこないような人のどこが良かったんですか」

「ヤマトの連中なんか――あの時代に生まれたってだけだ。それに」時代が違うだろ? これからは広い視野で地球から宇宙を見る人間が、必要なんだっ。僕はそういった者になる――だから、あいつらだって。駒だ。

 
 

 

西暦2205年:土星研修→戦艦《あかつき》乗艦→配属
2
幸運の神 風間巳希、古代進、宮本暁、佐々葉子、豊橋至、南部康雄、古河大地 ほか KY-100 No.77「ラッキー」より 2009.01.16
  ▼古代の艦に研修抜擢された風間は、早速その“地獄の古代艦の訓練”に投入される。元ヤマトの同僚たちが脇を固めるスタッフ体制の中、ブリッジ・クルーとして戦闘班長補を務める風間は、あまりの激務に目を回しながらもくらいついていく。上陸作戦も含むハードなシミュレーションは、しかしそのあとに実戦が待っていた。風間は生き残れるか!? 【outline】
 

戦闘班長兼砲術長の南部康雄とその配下らしき若者、艦長・古代進と眞南副官、佐々大尉が入ってきた。

突然「艦橋のっ若僧っ! そこの准尉だ。第二波からの指揮取ってたの、お前だな」 指差されてたじろいだ。 ・・・「阿呆っ。自分で考えろ。何のために地球で一、二と言われる指揮官の傍にいるっ」
え、と見上げる横には南部少佐がぬっと立っていた。

佐々葉子
   「おう、其処か、風間」がっしりしたガタイの人が榊原さんの横から来て、呼ばれる。「はっ――何でしょう」
「豊橋大尉だ――南部さんの下で第一砲塔チーフと上陸部隊の指揮を取る。今回は人手が足りないからな。お前、俺の副官に付け…」
 白兵戦なんて冗談じゃない。俺は頭脳労働タイプなんだよ――もちろん弱音なぞ吐けないのは当たり前なので、口に出して言ったのは「よろしくお願いします」だけだったが。
豊橋 至
 
   そう。俺は自分で言ったり考えているほど机上の人間というわけではない。・・・命のやり取りをする瞬間――そういうのを縫って勝利を得た時の興奮や、充実感。それを、一所懸命やりましたっていうんじゃなく。こう、効率よく。誰にも気づかないような方法で実現していく――そんな一流になりたかった。
 戦艦は好きだ――だが、戦艦乗りなんて所詮傍流だから。だから本部勤務を希望した。ただそれだけだ。

 
 
  ・・・こんぐらがった思考の糸がするりとほどけ、その先に光が見えた。その向こうに――古代進の余裕しゃくしゃくな横顔が見えた。絶対、追いついてやる。あんなやつに、負けるものか。
 もはや森ユキが目的なのではなかった。風間巳希――生涯の目標を自覚した瞬間である。
 
 

 

西暦2217年頃
3
その後(のち) 風間巳希、古代進、森ユキ、柏崎 卓 KY-100 No.87「その後…」より 2009.07.17
  ▼本部の長官直属秘書官として忙しく務める森ユキは、生意気だった元の部下・風間に再会する。古代の側近として付かず離れずを続けていたらしい彼への夫の評価は、ユキが目を細めるほどのものだ。その2人の間で一つのプロジェクトが始動する。それは月基地とアクエリアス・ルナ宙域で行なわれる大演習とそれに付随した企画だった  
   「――森秘書官は、口説けたかな?」
悪戯っぽい目をして、ストローでアイスティに口を付けながら古代は風間に言った。
「ばっ――まさかっ! 艦長、そんな昔のことを…」
本気で困惑している様子に、ユキは「あら。口説いてなんかいただいてませんけど?」と口車に乗って、夫を見返した。
古代 進
森 ユキ
 
   「……お前、現場苦手、は卒業したらしいな」
「――今でも現場は苦手ですよ。私はあくまで机上の男でいいんです」
「そうか?」ニヤりと古代は笑って、頼もしく育ちつつある部下を見た。
 
 

 

西暦2217年頃
4
der Mond(月へ) 加藤大輔、古代進、真田志朗、加藤四郎 ほか 2005-No.39 「der Mond」  
  ▼加藤大輔・8歳。地球防衛軍の戦士・加藤四郎と佐々葉子の長男である。ある夏休み、科学局主催の月への研修ツアーに古代家の守にいさん、同級生の相原祐子やその兄・航らと共に潜り込んだ先で、演習のはずの戦闘に巻き込まれる。“伝説の”戦士たちの戦う姿を目前に見た大輔はある決意をもって月の父の元へ行く  
    注:直接に風間くんの話ではないのですが、裏設定として、「3」や「5」で出てくる【プロジェクト】とは!? というお話。これに佐々や加藤や息子たちが巻き込まれたのは偶然の必然です    
 
5
禁域 (注) 風間巳希、古代進、古代守Jr、加藤四郎、謎の女 KY-100 No.43「三つ巴」より 2009.08.23
  ▼佐々らの活躍により無事、事を収めたとはいえ月基地は炎上し、死者を出した戦い。風間は自分を責めつつも新たなる決意に燃える。…距離を置きながらも古代のために働く成長した風間巳希の葛藤と矜持。目的のためとはいえ危険を顧みない部下を心配する古代進。巻き込まれる愛息・守−−人々の思惑とは別に銀河系は平和には遠かった  
   「……お前。――危険は冒すなと、あれほど」
ぐいと振り向いて頭を掴み、額を近づけて言う。……古代の指の力は強くて、頷くこともできない。
 額が触れて、だがその部下への心配が温かかった。
 
 

基本的に風間の話は、【旧・新月の館NOVEL(3)】 のページからお読みいただけます。

 

西暦2225年頃
6
回 天 ・開戦前夜・ 古代進、古代守jr、古河大地 ほか 2009武士-No.08 「龍の棲む」 2011.4.20
 

▼古代守・20歳。地球の奇跡と呼ばれた父・進と森ユキの長男として生まれた宇宙防衛軍の若き戦闘仕官である。“戦神と呼ばれた父を護れる男になりたい”。才気と努力でつかんだ地位、だがそれは必然、激戦の中に投入されることをも意味する。若き鷹の初陣・・・その裏に、古代進を慕い、護ろうとする男たちの思惑がうごめく。また地球は、太陽系はどうなるのか? 平和の均衡が破られようとする時、そこに風間巳希はどのような活路を見出し、どう生きようとするのか。すべては掌の上か!? このまま、戦いは始まってしまうのだろうか。

・連載中・
   こういったプロジェクトに風間が関わっていないというのは考えにくかったが、彼には彼なりの考えがあるのだろうと古代は思う。つかず離れず……というよりはむしろ離れていることの方が多い風間巳希だが、その線は確実に常に古代につながっており、その先を見据えているようである。古代自身が驚くほどに――だからこそ、心配ではあるのだが。無茶しないかと。
★リクエスト作品
 
         
 

 

・・その後の話(予定)・・・(とはいえ、1本目以外は書かないかもしれませんが)
2231年頃 銀河の彼方に・3 古代進、加藤四郎、風間巳希 2ji 「戦火」  
2240年代 (題未定) 古代 進、風間巳希、宮本 暁 bu-48 「戦い終わりて」  
2250年代 巨星堕つ 風間巳希、山本明、加藤四郎    
 

・・・

風間 巳希:略歴

風間 巳希 (かざま・みき)

 2186年生・EUエリア出身。出自は明らかではないが、防衛軍中央少年宇宙戦士訓練学校の最後の卒業生であり、防衛軍高等予備校(のちの連邦大学直轄局)の前身であるSA出身。
 卒業と同時に本部中央機構第三司令部配属、3か月の研修期間中に森雪と出会う。本部配属半年にして土星研修に加わり戦艦《あかつき》に乗艦、A-1号作戦にて新人とは思えぬ功績を挙げた。
 戦闘参謀室情報課勤務を経て第七艦隊・駆逐艦ペガサス乗務、のち本部勤務を経て惑星ゼータのコロニー開拓プロジェクトに関わる。のちの経歴は本部勤務としか不明。後年、古代進が艦隊司令を辞し本部参謀として赴任してのちはその側近として10年を勤める。

         

背景画像 by「Dream Fantasy」様


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