【ヤマト2199・「望郷の銀河間空間」より
:新月world】
A.D.2199年
:新月world】
A.D.2199年
2012年。ついに33年ぶりの『宇宙戦艦ヤマト』が再始動しました。
『復活篇』「実写版」を経て、ようやく新世代の手による“リメイク版”。 “新しいヤマト”です。
ヤマトで育った同世代のプロたちが作り出す新しい世界を堪能しながら、 ただ楽しんでいましたが、“ヤマトでできた仲間”の一人である 「星花繚乱」の瑞喜ちゃん が、同人誌の世界にデビュー!!
テーマは、この『2199』で、パロディを中心にした秀逸な冊子でした。
それに、ギャグっぽい小編をお渡ししたのが、『2199』に手をつけたきっかけです。
ヤマトの物語を、主人公たち“画面に登場する人物たち”を含む
それ以外の視点から、ひたすら書き続けてきたのが“新月world”です。 それは図らずも、“ヤマトの旅”を解釈し、補てんし、視点を変えて
彼らの軌跡をなぞることに他なりませんでした。
こんな人もいるんじゃないか、こんな想いを持った人もいるだろう。
こんな背景があったに違いない…。
もちろんそれらは、受け手の想像の域を出ませんが、実際に描き込まれ始めた物語を見るにつけ、 かぶる部分が多く、複雑な想いをも味わいながら不思議な想いで眺めてきました。
同じ物語をベースにした、解釈の物語。
私にとって、『2199』は、ワクワクと楽しめる“今の時代のエンターテインメント”でありつつ、 そういった側面も持った新作でもあります。
新ヤマトに搭乗した新キャラクターたちが魅力的なのが、
この『2199』に自分を惹きつけた理由の一つでもあります。
彼らを描くことでヤマトの背景や、物語に深みが生まれ、
また当初のストーリーがブレることなく、イスカンダルへ向かう。
それはまた、ガミラス側の描写にもいえることでしょうね。
ヤマト航空隊=隼=コスモファルコン&ゼロ隊に対しては、
特に思い入れがあります。
新見薫に並び、私にとって山本玲は魅力的なキャラクターです。
“古代に惚れる女性の戦闘機隊員”を書き続けてきた自分にとって、 “山本の妹”であり、一途で腕っこきの彼女は、 まるで合わせ鏡のように(<ある方に仰っていただきました、thanks)
『2199』の世界に連れていってくれます。
ここに書いたのは、外に出ている設定資料の合間を縫って、
なるべく“こうだったかな?”という短いストーリーです。
もしかしたらこの時代のスピンオフが作られるかもしれないヤマトですから、 早いうちに、と思い、お読みいただける形にまとめました。
それにしても、“リアルタイムで動く”というのは面白いものですね。
最初から温めていた話ですが、第五章を見た途端、それが形を持って浮き上がってくる。
第六章を早く見たいと思う一方、あと2章で終わってしまうのが残念でなりません。
早く、続編を、、、と望んでしまいますね♪
そうです。
このお話は、『2199』への、ファンレターです。
長いご挨拶になりました。新月のオリジナル・キャラクタは出ません。
短い物語ですが、よろしければ、どうぞ。
なお、いつものことですが、ご自身の責任をもって、読む/読まないはご判断願います。
綾乃
【2013,4-24 fin、4-28作成】
【2013,4-24 fin、4-28作成】