−−『宇宙戦艦ヤマトIII』
:2005年お題 No.22「航海」
:2005年お題 No.22「航海」
2006年5月。「御題」の短編を書き始めたきっかけは、いろいろな人が関わり それが放映話数の関係上描き切れなかった印象のある『ヤマト3』の、 “戦艦艦内の日常”を短編集として組み合わせてみたい、と思ったことでした。
本来は、次世代主人公になるべく土門竜介と揚羽武を書きたいと思ったはず (のような気がする)。
それを通して、初代の若者たち=古代進の艦長ぶりや生活班長としての森ユキの 奮闘と役割、副長の2人の位置づけ、などを解釈してみたかったんですねぇ(たぶん)。
それに加えて佐々と加藤(四郎)はどうなってるのか。艦載機隊の面々は!?
なんて、想像の羽が広がる余地のたくさんあった物語だったと思います。
ヤマト・リアルタイム世代には、『ヤマト3』はけっして評判が良くありません。 しかし実は私は、これが大好きなんですよ。一つには音楽(BGM)が大変に良かった、 ということがあると思います。それと次世代を主役に据えて、そこから元の主役たちを 生かそうとした、成長しつつある彼らの姿を通してヤマト本来の姿である【群像】を 描こうとしたように思われ、それが私にはとてもhitしたわけでした。
結局は彼らは最後、亡くなってしまうわけですが(死ぬ理由がないので土門は弊world では生き残っていただきましたけど)、それでも1年間の航海の間、古代進艦長の許で 彼らは生き生きと仕事してたと思います(たとえ地球の危機と重い使命があったとしても)。
その“重い使命”がずんどこ重かったのは、イスカンダルへ行った時は、ただ目の前の ことをこなしていくのに精一杯だった古代・島・森・太田・南部・相原らの面々。真田 さんだってそうだったかもしれませんね。
そんな想いがあって、想像の翼を勝手に拡げて書いたものです。
オムニバス短編集にしたいなと思ったこともあって、結局は未完になってしまいました。 拾い読みしてみたら結構、面白かったので、一部残っているものから再掲いたします。 少しずつ補完しつつ、続きも書けたらよいなとも思いますが。
・・・地球滅亡の真っ只中なのに随分お軽いじゃないか、と思われるかもしれません。 しかし、どんな場にも“日常”は存在し、そうして若者は生き甲斐を見つける。 そうして人間というのは逞しいもので、どなたかが仰ってくださったように、ウチの子たちは それを“楽しんじゃえ感”があると思います。生死の境でも、です。
よろしければ、下記からお読みください。たいして沢山は出来ていませんが…。
なんか“とっても航海班”なオハナシ群ですねぇ、こうしてみると(^_^;)。
ワタクシの“航海班宣言”以前の話なんですけど…。
(2006年の前書・一部) 宇宙戦艦ヤマトの“新月ワールドoriginal”オムニバス短編。
タイトルでおわかりのように、舞台は「第二艦橋」付近で、また全天球レーダー室などの、 日常的ヤマト空間を描写しています。
当然、たくさんの三日月ワールド・オリジナルキャラクターが出没します。 本編キャラクター以外が活躍する話がお好みでない方には、お勧めいたしません。
航海班員以外もけっこう出入りしていて、艦内の様々な人間関係も交錯しています。
うちの主人公化している某戦闘機隊員もちょろちょろしてますので、航海班の方々は お心を広く持っていただける方のみお読みいただければ幸いです。
"このシリーズ(?)は、ほかに「格納庫付近」「食堂」「艦長室」などが少しずつあります。 「工場」と「機関室」は怖くて手が出ません(…とこの頃=2006年5月は申しております)"。
今回(=2010年)、別index を作りましたので、そちら をご参照ください。
では、本当に良い、という方だけ、どうぞ。
CONTENTS
(1)佐々葉子 at 第二艦橋
(2)島大介(航海班長)&佐々葉子
(3)川井里美(航海班)&島大介
(4)太田健二郎(航海班副班長)&山之内朋美(航海班員)
以下、山之内&土門、土門&森、森&島、副長たち…というあたりも予定していたのですが 結局挫折したり、別の話になったりいたしました。ほぼ網羅はしたはずなので、 よろしければ探してみてくださいませね(<迷惑!?)。
では、お楽しみいただければ幸いです。
【参考】
・第一艦橋→「メンテナンス」
・格納庫付近→(未完)
・シミュレーションルーム1→「初恋」
・シミュレーションルーム2→「仲間たち」
・居室→「肩恋」
・厨房→「砂糖」
・食堂→「宇宙(そら)行く艦の中で…」
・艦長室1→「撃墜」
・艦長室2→「プライヴェートコール(KY100題)」
▼以降、戦闘
・「捕虜たち」「過去からの声」「収容所惑星」「哨戒」「信頼」「Kiss」etc.