あの星雲の果て
−−「ヤマト2」からA.D.2207年頃、パラレル・A
パラレル・ワールドの加藤&佐々(1) 2006.12.12 綾乃です。 最初に、お断りしておかなければなりません。 このお話は、あくまで、三日月小箱−新月の館worldの中では、 「パラレルワールド・A」 という世界に属するイレギュラーな設定の話です。表題にもあるように 【パラレル・ワールドの加藤&佐々−その1】なのです。 また、副題として「雨の夜 -gegenteil-」と付けました。 三日月2005御題No.07「雨の夜」は、現実世界から四郎の意識を借りてこちらを 覗き込んだ話でした。 これは、その補完編に当たります。 ですから、お話としての面白みは−−いま一つかもしれません。 パラレルA世界の、加藤たちから見た解説のための物語−−。 そう思っていただければ幸いです。 そのため、(2)〜(5)は、「雨の夜」で、加藤四郎が熱に浮かされて見た風景と ほぼ同じ物語が、三郎の視点で展開されます。 しかし、“ほぼ”同じではありますが完全に同じではありません。 それはだって−−夢と現実は違うでしょ? もし、面倒な方は、(1)から(5)(6)とかお読みいただいてもいいですし、 三郎のプロポーズは読みたいという方は、(2)から(6)へ飛んでもオッケー。 ヤマト帰還のシーンは、ちょっとお薦めです。 ともかく、本編とも、三日月小箱のworldとも、相当異なるこのパラレル・A世界に、 ご興味のおありの方のみ、続けてお読みください。 本当に、良いと思われる方だけですよ。 この世界についてお知りになりたい方は、簡易な人物設定表 があります。 よろしければご参照ください。 ただし、お読みになる前に、心の準備をしてどうぞ。 思わぬ人が思わぬ結末になっていたりもするかもしれません。 死んでいるはずの人が生きていても、「そんなのはイヤ」 ということもあるかもしれませんし。熟考されて、本当に良い、と思われた方のみ ご自身の判断で、お願いします。 ちなみに、この(6)はA.D.2203〜07年ですが、この間に、別短編の 「飛行機雲」 が入ります。(※こちらは、ちょっと、楽しめるかもです(^_^)) さて本当に、よろしいですか? もう一つ。……少々大人なシーン があります。18歳未満お断りです。 苦手な方はよくご考慮ください。 ガトランティス戦のあと、デザリウムは太陽圏へ侵攻しませんでした。 第二次星間戦争の余波も受けず、銀河交差も、無き世界。 水惑星・アクエリアスは、600年後、地球軌道と交わるのでしょうか。 宇宙は――平和な時をゆっくりと刻んでいます。 |